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2025.01.10
エアコン工事でアスベスト調査は義務?穴あけ作業にも有資格者の調査が必要
エアコン工事とアスベストには、どんな関係があるのでしょうか?
- エアコン工事でアスベスト調査は義務なのか?
- エアコンの穴あけ作業でも必須なのか?
- エアコン工事ではどんな資格を持った人がアスベスト調査をする?
本記事では、上記のような疑問にプロの目線で解説していきます。法令を遵守し、安全で適切なエアコン工事を行うため、ぜひご一読ください。
エアコン工事にアスベスト事前調査は必要なのか?
2023年10月1日の法改正以降、エアコン配管用の穴を新たに開けたり拡張したりする場合には、アスベストの有無を事前に調査することが義務化されました。
事前調査の結果によっては、適切なアスベスト対策を講じなければなりません。近年は、家電量販店でエアコンを新規購入する際にも、アスベスト事前調査について案内されるようになりました。
上記の通り、基本的にはエアコン工事においてアスベスト調査が必要なのですが、以下のようなケースでは、例外的に不要となります。
エアコン工事でアスベスト調査が不要なケース
- 既存のエアコン配管穴を再利用できる場合
- 建築確認通知書や検査済証などの書面で、建物の着工日が2006年8月31日以降と確認できた場合
上記2つのケースにおいては、アスベストの事前調査が不要となります。どうしても書面による着工年月日が不明だった場合、アスベスト含有の可能性があるものとして扱われます。
エアコン工事のアスベスト調査は有資格者によって行われる
エアコン工事において、アスベスト事前調査が必要だった場合、「建築物石綿含有建材調査者」という国家資格を保有したものによって調査が行われます。
この資格を持つ者が様々な図面や仕様書などを元に適切に調査し、アスベストの含有が確認された場合には、さらに「石綿作業主任者」の資格を持った者が、適切な対策を講じなければなりません、
まとめ
エアコン工事におけるアスベスト調査は、法令で義務付けられているだけでなく、作業者・居住者・近隣住民の健康を守るために非常に重要なものです。特に、2006年8月31日以前に着工した建物において、穴あけ作業や管穴の拡張を行う前には、必ず有資格者によるアスベスト調査を実施しましょう。
もしアスベスト事前調査について不明な点があれば、アスベストのプロに相談してみることをおすすめします。