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2024.12.20

アスベストは目に見える?色や見た目の特徴をプロが解説

危険な物質として知られるアスベストですが、実際に目に見えるのでしょうか?

アスベストは繊維状の天然鉱物で、見た目は非常に細かい繊維が集まった、ワタのような形状をしています。ひとつひとつの繊維は直径が0.02〜1ミクロンと非常に細かく、通常の視力では認識できません。

色は主に白色、青色、灰色、茶色などがあり、アスベストの種類によって異なります。

今回のブログ記事では、アスベストの色や見た目の特徴をプロの視点から分かりやすく解説していきます。

アスベストは目に見える?肉眼では見た目を判別できない

アスベストは自然界に存在する鉱物繊維で、建材や断熱材などに広く使用されていました。しかし、その繊維の太さは非常に細かく、その繊維一本一本を目視で確認することはできません

例えば、髪の毛やチョークの粉と比較してみると、以下の通りです。

粒子の種類 平均的なサイズ(直径) 見た目
人間の髪の毛 約50~100マイクロメートル 明確に見える太い繊維
チョークの粉末 約5~10マイクロメートル かすかな白い粉
アスベストの繊維 0.02~0.35マイクロメートル 肉眼では見えない

このように、アスベストの繊維は非常に細かく、通常の光の下では肉眼で見ることができません。

ただし、アスベストは素材単体で使用されることはなく、それが含まれた建材や製品の外見的な特徴から、アスベストの可能性を推測できることはあります。

アスベストの色や見た目の特徴

アスベストには、いくつか代表的な種類があります。色などの見た目について、紹介します。

日本において主に使用されたアスベストは、以下の3種類です。

種類 特徴的な外観
クリソタイル(白石綿) 白色〜灰白色 シルクのような光沢、柔らかな繊維
アモサイト(茶石綿) 茶色〜灰色 やや硬い直線的な繊維
クロシドライト(青石綿) 青色〜青灰色 細く、絹糸のような光沢

厚生労働省の『鉱物及び石綿含有材料等に関する基礎的な知識』というページにて、以下のように、見た目がわかる写真が公開されています。

ただし、上記のアスベストが使用されていても、建材では他の物質と混ざっているため、見た目だけで種類を判断することはできません。

劣化した建材などで見られるアスベストの特徴

アスベストの有無は、見た目だけではわからないものが多いですが、以下のようなケースではプロが見ればアスベスト含有の有無を推測することができます。

  • 剥がれた粉末や繊維が目に見える場合
  • 断熱材や吹き付け材の表面が劣化している場合

例えば、国土交通省が出している『目で見るアスベスト建材第2版』というページでは、以下のような吹き付けアスベストの写真があります。

  • 表面の質感:粗い、凹凸のある表面
  • 繊維の露出:表面に細かい繊維が見える場合がある
  • 色:一般的に灰色や白色だが、塗装されている場合もある

上記のような特徴を持つと、見た目からアスベストの含有を疑うことはできます。ただし、目視だけでアスベストの有無を確実に判断することは、プロでも不可能です。詳細な分析やメーカー製品情報の確認、建築物の着工年月日などから判断します。

少しでも疑わしい場合は、必ず専門機関による詳細な分析を行うことが推奨されます。

目視でアスベストを判断するのは危険!

アスベストを含む建材の色や外見的特徴を確認しても、それだけで安全性を判断することはできません。特に、成形された建材だと、見た目での判断は困難です。アスベストが含まれているかどうかを正確に知るには、専門的な検査が必要です。

検査を依頼する際は、厚生労働省の認定を受けた専門業者を選ぶことが重要です。少しでも疑問点や質問点があれば、アスベストのプロである当社・都分析にお気軽に相談ください。

まとめ

今回の記事では、アスベストは目に見えるのか?その色や素材など、見た目の特徴について紹介してきました。

アスベストは非常に細かい繊維のため、肉眼で確認することはできず、正確に判断するには専門的な検査が不可欠です。それでも、アスベストの色や見た目の特徴を知っておくことは参考知識にはなるでしょう。

繰り返しになりますが、アスベストの有無を見た目だけで判断することは不可能です。重大な健康被害を出さないためにも、必ず専門機関に相談し、適切な処置を行いましょう。

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