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2025.09.12

【保存版】アスベスト入りスレート屋根とは?危険性と対処法を解説

【保存版】アスベスト入りスレート屋根とは?危険性と対処法を解説

「屋根が古くなってきたけれど、アスベストが含まれているか心配」

「子どもが遊ぶ庭のすぐ横が、スレート屋根の工場で不安」

といった悩みはありませんか?この記事では以下の内容を解説します。

  • アスベスト入りスレート屋根の基礎知識と危険視される理由
  • スレート屋根の種類と使われた年代
  • 見分け方のチェックポイント
  • 含有の可能性があるときの対処法
  • 撤去費用と補助金制度

正しい知識を得て、不安を解消しましょう。

アスベスト入りスレート屋根の基礎と飛散条件

アスベスト入りスレート屋根とはセメントにアスベスト繊維を混ぜて強度を高めた屋根材で、1950〜2004年頃に住宅や工場で広く使われました。

素材としては「非飛散性建材」に分類され、通常の状態では飛散しません。

しかし、以下の場合には注意が必要です。

  1. 破損:経年劣化や強い衝撃で粉じんが出る恐れ
  2. 切断:電動工具での加工時に粉じんが発生
  3. 解体:撤去工事による粉じんが発生

特に経年劣化によるひび割れ、台風や地震などによる破損時には飛散リスクが高まります。そのため、法律に基づき、有資格の専門業者が適切に対応しなければなりません。

平板・波形スレート屋根の違い

スレート屋根には大きく分けて以下の2種類があります。

  • 平板スレート
    平板スレート屋根の画像
    主に住宅用として1950〜2004年に使用。
  • 波形スレート
    波形スレート屋根の画像
    主に工場・倉庫に使用。1950年代から2004年まで施工例あり。

2004年以降はアスベストの含有率が1%を超える製品の製造・輸入・使用が停止され、2006年9月以降は全面禁止となりました。

アスベスト入りスレート屋根の見分け方5つ

アスベストの有無は、以下の視点でチェックします。ただし目視だけで確定できず、最終的には専門家による調査が必要です。

  1. 築年数:2006年以前なら含有の可能性。
  2. 商品名:「カラーベスト」「ニューコロニアル」は一部の年代の製品にアスベスト含有。
    ※全ての製品が含有しているわけではなく、製造年代や型によって異なる。
  3. 刻印:裏面にメーカー名や製造年が印字される場合も。
  4. :黒やグレーが多いが、後期にはカラー塗装品もあり判別は困難。
  5. 形状:住宅は平板、工場や倉庫は波形が多い。

表面の白い粉やホコリがアスベストのように見えても、セメントの風化や塗装劣化の場合もあります。まずは専門家へ相談しましょう。

専門家に相談

アスベスト入りスレート屋根の撤去は、法律により事前調査が義務付けられています。

※事前調査の義務については、アスベスト調査の義務化はいつから?2023年からの法律変更点と対応策をご覧ください。

都分析は、規制が厳格化される以前から20年以上“安全”を徹底してきたアスベスト調査のエキスパートです。安心してご相談ください。

知っておきたい!アスベスト入りスレート屋根への対処法

通常の生活では飛散リスクは低いものの、破損や改修時には注意が必要です。

以下の対処法を参考にしてください。

  • 危険なため自己判断で絶対に触れない
  • 近づかず、速やかに専門業者へ相談する
  • 専門業者が必要に応じて散水や養生シートで覆うなどの飛散防止措置を実施
  • 居住者は破損箇所の写真を記録し、関係機関や業者に正確に伝えることにとどめる

アスベスト入りスレート屋根の撤去・処分費用の目安と補助金

アスベストを含む建材の解体・撤去には、特別な飛散防止措置や廃棄物の適正処理が義務付けられており、通常の解体工事より高額になる傾向があります。

費用の相場は、撤去面積、作業環境によって変動します。

  • 住宅30坪:50〜100万円程度
  • 工場100㎡:100〜200万円程度

※足場・養生・運搬・処分費を含む概算。

地域や業者ごとの差が大きいため、複数社に見積もりを依頼しましょう。

補助・助成の探し方

調査・撤去に関する補助は吹付けアスベストが中心であり、スレート屋根は対象外なことが多いです。

しかし、リフォーム系の補助金として、耐震(屋根の軽量化)や省エネ(遮熱塗装・断熱材一体屋根材)、防災を目的とした葺き替えやカバー工法、遮熱塗装が対象になることもあります。

国土交通省が住宅のリフォーム支援制度に関するウェブサイトを一覧にまとめているので、参考にしてください。
(参考:住宅リフォームの支援制度 ※令和7年6月2日時点

まとめ

アスベスト入りスレート屋根は、普段の生活で大きな危険はありません。
しかし、破損や解体時に粉じんが飛散するリスクがあります。

アスベストの有無は目視で判断できないため、専門家による調査が欠かせません。
撤去費用や補助制度まで把握しておけば、いざというときの判断もスムーズです。

この記事が皆さまの不安軽減と、安心につながれば幸いです。


出典

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