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2026.05.22

その建材、アスベスト調査の対象かも?見落としやすい建材一覧と見極めのポイント

その建材、アスベスト調査の対象かも?見落としやすい建材一覧と見極めのポイント

「うちの屋根、もしかしてアスベストが入っている?」

「エアコンの取り付け工事をしたいだけなのに、建材の調査が必要と言われた」

リフォームや設備工事の際、意外な場所からアスベストが見つかり、計画がストップしてしまうケースは少なくありません。

アスベストは古い断熱材だけでなく、実は壁紙の接着剤や床タイル、さらには屋根材など、目立たない場所に潜んでいます。

本記事では、現場で見落としやすいアスベスト含有建材を紹介します。

ご自身の建物が対象かどうかを、確認する際のガイドとしてご活用ください。

アスベストが含まれている可能性がある「代表的な建材」

アスベストが含まれている可能性がある代表的な建材の画像

アスベストは、過去に多数の建材へ使用されてきました。

本章では、日常生活の中で目にする機会が多い主要な建材を整理します。

スレート屋根(コロニアル・カラーベスト)

スレート屋根(コロニアル・カラーベスト)の画像

(出典:国土交通省「目で見るアスベスト建材(第2版)」内の画像)

最も一般的な屋根材の一つです。

塗装や葺き替え、切断を伴う工事では、事前調査を行うことが重要です。

吹付材(天井・梁)

吹付材(天井・梁)の画像

(出典:国土交通省「目で見るアスベスト建材(第2版)」内の画像)

ビルやマンションの駐車場、機械室の天井などに綿状の材料が吹き付けられている場合、吹き付けアスベストの可能性があります。

飛散しやすく、最も警戒が必要な建材です。

外壁材(サイディング・窯業系ボード)

外壁材(サイディング・窯業系ボード)の画像

(出典:国土交通省「目で見るアスベスト建材(第2版)」内の画像)

住宅の外壁パネルにも、アスベストが強化材として混ぜられていました。

現在の製品と外見が似ているものもあるため、見た目だけで判断せず、製造年や製品情報を確認する必要があります。

要注意!プロでも「見落としやすい建材」一覧

要注意!プロでも「見落としやすい建材」一覧の画像

「アスベストが含まれている場合があるの?」と驚くことが多い、見落としがちな建材をピックアップしました。

床材(ビニル床タイル・クッションフロア)

床材(ビニル床タイル・クッションフロア)の画像

(出典:国土交通省「目で見るアスベスト建材(第2版)」内の画像)

床材そのものに加え、貼り付けに使われている接着剤にアスベストが含まれている場合があります。

床をはがす工事では、床材と接着剤の両方を確認することが大切です。

天井材(ジプトーン・岩綿吸音板)

天井材(ジプトーン・岩綿吸音板)の画像

(出典:国土交通省「目で見るアスベスト建材(第2版)」内の画像)

オフィスや集合住宅の天井などでよく見られる虫食い模様の板材です。

模様の奥にアスベストが含まれているタイプがあり、エアコン設置のための穴あけ工事などで飛散するリスクがあります。

配管の保温材・エルボ(曲がり角)

配管の保温材・エルボ(曲がり角)の画像

(出典:国土交通省「目で見るアスベスト建材(第2版)」内の画像)

古いビルの配管やボイラー周りの断熱材です。

特に関節部分(エルボ)に固められたアスベストが使われていることが多く、設備改修時に見落とされがちです。

ダクト周りのパッキン

空調ダクトの接続部や、防火ダンパーまわりのシール材などにも使用例があります。

見えにくい場所ほど、事前確認が重要です。

エアコン設置や小規模工事でも調査が必要な理由

エアコン設置や小規模工事でも調査が必要な理由の画像

アスベスト調査がエアコン設置や小規模工事でも免除されない理由は、わずかな切断や穴あけでも、健康被害を招くおそれのある粉じんが発生するためです。

現在の法律では、工事の規模にかかわらず、建築物等の解体・改造・補修に当たる作業について事前調査が法律で義務付けられています。

「これくらいなら大丈夫」といった自己判断は、居住者や作業員の健康を脅かすだけでなく、法令違反となるおそれがあるため注意が必要です。

(関連記事:石綿事前調査を忘れたらどうなる?違反事例と罰則について

自分の建物が「対象か」を知るための3ステップ

自分の建物が「対象か」を知るための3ステップの画像

「専門家に相談する前に、まずは手元の資料や情報で可能性を調べてみたい」という方は、以下の手順でチェックしてください。

1.着工時期を確認する

2006年9月1日以前に着工された建物であれば、アスベスト含有の可能性を疑う必要があります。

築年数だけでなく、増改築の有無もあわせて確認しましょう。

2.設計図書(図面)をチェックする

設計図や仕様書に、建材名アスベスト含有に関する記載がないかを確認します。

3.公的データベースで製品名を検索する

製品名がわかったら、国土交通省・経済産業省の「石綿(アスベスト)含有建材データベース」で検索してみましょう。

メーカー名や製品名を入力するだけで、アスベスト含有建材の一覧が表示されます。

上記のステップで調べても「製品名がわからない」「データベースの判定が複雑で確信が持てない」というケースは非常に多いです。

また、見た目だけでアスベストの有無を判断することは、プロの調査者でもできません。

少しでも不安が残る場合や、行政への報告が必要な工事の前には、有資格者による現地調査とサンプリング分析を行うのが最も確実で安全です。

まとめ

アスベストは、屋根材外壁材だけでなく、床材の接着剤、天井材、配管まわり、ダクト周辺など、意外な場所に使われてきました。

見落としがちな建材を放置したまま工事を進めると、法令対応のやり直しや工期の長期化につながるおそれがあります。

「この建材は大丈夫かな?」と少しでも不安に思ったら、都分析へご相談ください。

都分析では、スレート屋根から室内の接着剤、特殊な設備のパッキン類に至るまで、あらゆる建材の分析実績が豊富です。

自社ラボによる迅速な判定で、見落としがちなリスクを未然に防ぎ、安心・安全なリフォームをサポートします。


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